?.放談 「横井君と藤原君、そして赤峰君のあげな話、こげな話」 第121回
拉致の原因をつくる――諸悪の根源としての朝日新聞(6)

(「在日韓国人犯罪の幇助――諸悪の根源としての朝日新聞(5)」のつづき)
?拉致問題の原因を作った=北朝鮮への帰還事業が拉致問題の最大の原因
赤峰 さて、在日韓国人問題と少し重なる部分もあるのですが、現在、横田恵みさんをはじめ日本人が北朝鮮に拉致されている問題も、発端となったのは朝日新聞の「北朝鮮帰還事業報道=『地上の楽園』キャンペーン」にあったことは間違いありません。
当ブログが最も信頼する情報筋が2014-08-22掲載記事の中で次のように語っています。
帰還事業で北朝鮮へ渡航した日本人の中には優秀な人材が何人かいました。当時の北朝鮮には優れた人材や指導的な立場になれる人が少なかったので、国家の建設のためには日本人の能力が必要でした。
帰還事業で渡航した人々の多くは韓国人であり、その意味で適切な役には立たず、実際に北朝鮮の国家のための仕事に就いた日本人は少なかったようです。北朝鮮は帰還事業の際、渡航してきた日本人に優れた人材がいることに目を付けたようです。
そこで優秀な人材の可能性のある日本人、しかも韓国系の血の混じらない純血の日本人の拉致に踏み切ったのです。北朝鮮の指導者には、ある種の「日本人への憧れ」的な気持ちもあったようです。
このように、拉致の背景には、「帰還事業」があったことは確かです。
横井 朝日新聞が北朝鮮への帰還事業であれほどまでに「地上の楽園」報道をしなければ、拉致被害者の問題も生じなかった可能性があるということですね。朝日新聞というのは、どうも、物事を煽りながら、結果的に日本に損害を与えることばかりをやっている。これは潜在的に日本を破壊したいという願望をもっているからなのでしょう。
藤原 この問題の本質については8月22日のブログで語っていますので、ここで再録してみてはどうでしょうか。【以降、一部再掲載】
---------------------
赤峰 では、「在日韓国人の北朝鮮帰還事業」についての概要は、李英和氏の「朝鮮総連と収容所共和国」から一部引用します。
終戦当時、日本には二百数十万人以上の在日朝鮮人がいた。そのほとんどは、終戦直後の引き揚げ事業や自力渡航で朝鮮半鳥に続々と帰還して行った。
ところが、終戦から14年経った頃に突然、第二の引き揚げブームが起きた。1959年12月14日、在日朝鮮人の北朝鮮への帰還が始まった。日・朝両国の赤十宇社の協定(59年8月13日調印)によるものだった。一般に「帰国事業」と呼ばれるものである。以後、3年問の中断期(68〜70年)をはさんで、84年までに果計で約9万3000人余りが北朝鮮に永住帰国した。その中には、日本人配偶者とその子供も含まれる。当時の日本は、いまと違って、父系血統主義を採っていた。その国籍法によれば、厳密な意味での日本人は約6600人だった。その内「日本人妻」と称される人たちが約1800人いる。数は少ないが「日本人夫」もいた。
この「帰国事業」は、いまから考えてみると、奇妙なものだった。在日朝鮮人は、その98パーセントが「南半分」、つまり今の韓国出身である。
その帰国者たちの背景と動機は、次の三点に尽きる。(1)日本での生活難と将来への不安、(2)韓国政府による事実上の「棄民政策」、そしてなにより(3)北朝鮮政府による荒唐無稽な「地上の楽園」宣伝だった。帰国者の動機は単純だった。同時に、その単純さは、重苦しい現実を反映している。
藤原 これを煽ったのが朝日新聞というわけですね。
赤峰 また一部ですが、朝日新聞の北朝鮮礼賛記事を引用してみます。
1959年12月26日:26日朝の平壌放送によると、在日朝鮮人帰還第一陣は、連日歓迎と各地の参観に追われていたが、北朝鮮政府は25日、彼らに一切の生活用品がそろっている新住宅と、各自の能力と希望に応じた職場を与えた。彼らは新しい生活と、祖国建設の第一歩を力強く踏み出した。
1960年1月9日:農村の電化、水利化をよくすること、機械化ものびている。平野部の機械化はすでに終わって、山間部へはいるという。「15馬力のトラクターがいま7000台動いているが、今年中にさらに4000台供給する。うち3000台は国産です」と、当事者はいった。国産トラックも3000台つくり、重点的に平安南道と黄海南道に配置するという。
横井 この時代の韓国は世界最貧国の一つといわれていましたね。そして、北朝鮮の方が比較すれば豊かだと言われていますから、このような宣伝文句に憧れを抱いたのは仕方がないのかもしれません。
しかし、北朝鮮に行って見た所、実態は全く違ったわけでして、帰還事業で北朝鮮に帰った人たちは大変な目にあいます。夢の楽園だと聞かされた北朝鮮の現実はあまりにも酷かったわけですね。
赤峰 1995年の『別冊宝島221』にある「朝鮮総連の研究」の話にこういうものがあります。
鄭箕海・元在日朝鮮人亡命者インタビュー :「地上の楽園」の移住者たちは、「朝鮮総連」をどう見ているのか? より
私がそれよりもっと許せないのは、日本の奴ら、マスコミです。特に朝日新聞。 読売や毎日はともかく、朝日新聞が私達の運命を狂わせたんです。あの新聞は親北派なのだと思います。
藤原 日本に帰ってきてから朝鮮総連を訴えた人もいますね。
このときの朝鮮総連側の反論は「事業の主体は日本赤十字であって、(朝鮮総連は)帰国の早期実現等を求める運動を推進・展開したにすぎない」と言い逃れをしています。
赤峰 また、朝日新聞も2004年5月18日付で「帰国事業は日本政府による朝鮮人追放政策だった」と言っています。責任を日本政府に転嫁しています。こういう言い逃れは、朝日新聞の常套手段です。
【中略】
藤原 在日韓国人の99%が韓国系で、殆どが日本への密航者及びその子孫でした。帰還事業を通して楽園の夢を見せられた彼らが、北朝鮮に憧れを抱いたのは無理のないことでした。
その意味で、それを積極的に奨励し推進した朝日新聞はとてつもない大罪をおかしたことになります。
横井 この帰還事業で、93,340人が北朝鮮へと渡り、そのうち少なくとも6,839人は日本人妻や子といった日本国籍保持者だったといわれています。
おそらく、こうした帰還事業から、「日本人を拉致する」というような考え方が出来たのではないかとも思います。
藤原 ただし、拉致問題の解決は最優先に考えるべきだと思います。つまり、北朝鮮の過去の所業については、当然、糾弾しなければならない問題も多々ありますが、そればかりを言えば、何も解決しなくなるからです。まずは拉致問題です。ご家族の方の高齢化が進む中、拉致された方の親御さんで一番若い人が横田さんご夫妻なのですから、急がねばならないのです。
------------

赤峰 以前の放談を再掲載してみましたが、朝日新聞の罪の深さはいかんともしがたいものがあります。朝日新聞は、現在では、露骨に路線を変えています。親北から親韓に乗り換えて、いまは、拉致問題の解決を邪魔しようとする立場になってしまいました。この辺も大問題ですね。
藤原 ネット塾「拉致問題の解決を望まない朝日新聞の闇」でも言いましたが、朝日新聞は拉致問題の解決をのぞんでいません。この解決を妨害できれば安倍政権に対する不信を増幅させ、あわよくば倒閣にもっていけると考えているはずです。さらに、拉致問題解決で日朝間が交流することを嫌悪する韓国への特段の配慮も見てとれます。
横井 その関連で思い出しましたが、朝日新聞が親北から親韓に乗り換えたのが、私たちが想定していた時よりももっと早い時期だったんですよね。
赤峰 当ブログが最も信頼する情報筋のお話は大変に衝撃的でした。
韓国の盧泰愚(ノ・テウ)大統領時代に、朝日の秋山氏(現会長)や木村氏(現社長)が韓国と親密な関係になりました。親密になった理由は「反日」という共通の意識があったからです。朝日の反日意識は「反政府」からエスカレートしたものです。
「反政府=反日」 となるケースは意外に多く、共産党、社民党、民主党などに見られます。反日感情の中身には若干の違いがあるものの、韓国側と朝日新聞社では双方で、「反日感情」を利用し合う関係が成り立ったわけです。
そのため朝日は、わざわざ韓国政府に対し「韓国への謝罪の材料」である慰安婦問題を提供したのです。朝日と韓国のこの関係は現在も継続しています。(2014-08-21掲載)
藤原 あの時代に慰安婦問題を絡み合わせると確かにそう確認できますね
。
1988年〜1993年 盧泰愚(ノ・テウ) 軍人による最後の政権
1991年 朝日新聞記者・植村隆が08月11日の紙面にて、「従軍慰安婦」について記事を掲載
1992年 1月16日 韓国を訪問した宮沢首相は慰安婦問題の報道により、首脳会談で8回謝罪し、「真相究明」を約束する
赤峰 それ以外にも読者からの情報で符丁が合致するお話を頂いております。
「1993年頃から従軍慰安婦問題が徐々に社会へ浸透し、2000年以後は商取引で在っても、明らかに彼らは敵意を持って接してくるようになりました。」
横井 朝日新聞というのは、反日のために他国をも利用する。あるときは親北、あるときは親韓と自分たちの都合のいいように、「反日という結論を前提として」報道し、日本国民を欺いてきたわけですね。しかも、その言説には一切責任を取らない。朝日新聞によって、どれだけ日本人が傷つけられたか・・・。このような無責任な体質は徹底して糾弾されなければなりません。
赤峰 ここで、朝日新聞の内情に詳しい情報筋のお話をいただきます。
・朝日新聞社は、日本を代表する知性の象徴のように言われてきましたが、実際には違います。
・一般的な文化や芸術、教養の分野では一定の役割を果たしましたが、肝心の新聞報道においては、思慮の浅い、幼稚な報道がが見られます。
・記事を書く前に、自分たちに都合のよいシナリオを作ってしまうからです。
・「自分たちに都合のよいシナリオ」というのは日本を貶めたいという願望に沿ったシナリオです。
・無理にシナリオに沿った記事を書こうとすると、真実ではなく「嘘でもいいから書いてしまえ」と言うことになります。
・また、共産党と共に、社会主義国家を礼賛することが知識人だという浅薄な自負もあるようです。この伝統は今でも継承されています。
・最近では、朝日新聞の記者や職員が、内部批判を始めてはいますが、今まで、朝日の風潮を知りつつ黙っていた彼らにも責任の一端はあります。
・矢面に立っている役員たちは、ツイッターなどで批判をする職員に対し、「卑怯な裏切り者」「あいつら首にしろ」と罵っています。
つづく
当ブログは、?.赤峰和の時事解説、?.時事放談(鼎談)、 ?.日本政治精神史、?.国際政治解説、?.提言、?.平成ネット塾、の六つで構成されています。時宜に応じて、テーマごとに分類して解説を加えてまいります。
読者へのお願い:当ブログでは、以下の体験のある方を募っています。
1.学校の修学旅行や職場の旅行、個人旅行などで韓国に行き、慰安婦像の前で謝罪や土下座をさせられたなど、屈辱的な体験をされた方。
2.韓国企業との取引や、韓国との文化交流などの中で、慰安婦がらみの屈辱を受けたり、経済的な損失を被った経験のある方。
3.そのほか、思わぬところで、慰安婦がらみで不快な体験をされた方。(国内、海外問わず)
このような体験をされた方から詳しいお話をお聴きしたいと思います。お心当たりのある方は下記のメールアドレスにご一報ください。
★当ブログに掲載するものではありません。
なお、当方のアドレスは akaminekazu2014@gmail.com です。