?.放談 「横井君と藤原君、そして赤峰君のあげな話、こげな話」 第105回
沖縄に反日勢力が入り込んだ背景

(「沖縄の『反戦』、『反基地』を扇動する『沖縄タイムス』と『琉球新報』」のつづき)
赤峰 藤原さんがおっしゃった、沖縄からの報道を見れば、すべて「反戦」、「反基地」に見えるという問題ですが、意外なものを発見しました。オスプレイ配備についての沖縄の声です。
ジャーナリストの藤代裕之氏はこのように述べています。
オスプレイ初公開イベントに7万人集まる:普天間基地で、2013年6月8、9日に交流イベント「フライトラインフェスティバル2013」が開催された。普段は立ち入る事が出来ない基地で、戦闘機やヘリコプターの展示などが行われる。入場ゲートは1時間以上の渋滞が発生、米軍によると過去最高の2日で7万人が訪れた。
藤原 これまでの報道をみると、まるで沖縄県民全てが「オスプレイ反対!」と叫んでいたようにも見えたのですが、こういう話は、沖縄に限らずどこのマスコミもなにもいいませんね。
赤峰 前出の藤代氏も沖縄2紙が、本土のマスコミにも強い影響を与えていることを述べています。
琉球新報と沖縄タイムスともに新聞協会賞などを獲得し、報道は高い評価を受けている。琉球新報は2012年に「米海兵隊のオスプレイ配備に抗う一連の報道」の連載で平和・協同ジャーナリスト基金(PCJF)賞奨励賞を受賞。沖縄タイムスは2013年に「オスプレイ強行配備をめぐる一連の報道」で新聞労連ジャーナリスト大賞特別賞を受賞している。
横井 そういえば、今年(2014年)のはじめ、防衛省が新聞協会に対して「琉球新報は公正さに欠ける」と異例の申し入れをしたことがありましたね。しかし、それに対して、新聞労連は「安倍政権と防衛省は報道に対する弾圧行為を撤回し謝罪せよ」とする声明を出したほどですから、沖縄の2紙は、反日マスコミにとっての「守るべき聖域」なのかもしれません。
藤原 あのときは石垣市長選挙の最中で、「陸上自衛隊が石垣市に2つの候補地を決めて、3月には決定する」という嘘の報道をしたんですよね。
つまり、陸上自衛隊を受け入れようとする保守系現職候補に対する嫌がらせをしたわけです。
幸い、保守系現職が再選されたのはよかったものの、こうしたことは明らかに選挙妨害です。「目的のために手段は選ばず、嘘情報を流す」ということを琉球新報がやったわけですね。もう、これは、ブラック・ジャーナリズムですよ。
横井 それと、確か3月には 仲井眞知事も県議会の本会議場で、報道を引き合いに質問された時に、「(沖縄)タイムスは読まん新聞ですから」と発言したようですね。
赤峰 あの発言について、沖縄タイムス記者が議会終了後に確認すると、「購読をやめた。(琉球)新報も。特定の団体のコマーシャルペーパーと聞いたものですから」と言っていました。それだけ、沖縄の舵取りをする人にとっても、足を引っ張るだけの存在でしかないということなのでしょう。
横井 沖縄2紙は現段階では、沖縄の世論を誘導する存在になっています。しかも、購読者が少ないといっても裏には中国マネーが入り込んできていますからね。
まずは、第一段階として、沖縄タイムスと琉球新報の真実を知ってもらうことからはじめねばならないでしょう。時間がかかりますが、地道に取り組むしかないでしょうね。
藤原 それと同時並行になると思いますが、沖縄県教職員組合を何とかせねばいかんでしょう。沖縄タイムスと琉球新報などが、報道上で、自衛隊を徹底無視したと同様に、自衛隊員の子女の公立学校転入学を認めなかったという話もあったそうですから。
ここも当然、対処していかねばならない問題です。赤峰さん、沖縄の教育界の現状を少し説明して下さい。
赤峰 SAPIO2012年6月6日号の記事に「日本兵は“鬼畜”のような存在 沖縄県教職員組合の反日教育」というのがありましたが、そこから一部引用します。
沖教組の前身は1947年に設立された沖縄教育連合会(1952年に沖縄教職員会と改称)という組織で、校長ら管理職も参加しており、労働組合ではなかった。反日どころか、本土復帰運動の母体となった沖縄県祖国復帰協議会(復帰協)の中心的存在でもあり、「祖国愛」教育を実践していた。
ところが、まさに本土復帰運動が高まった頃から変質していく。1963年頃、本土で展開されていた安保闘争が遅れて沖縄に波及する形で、「沖縄を階級闘争の拠点に」と訴える活動家や学者・マスコミが本土から押し寄せてきた。その影響を受けて次第に沖縄教職員会も変質し、本土復帰を「米軍基地が残る欺瞞的返還だ」として反基地闘争を展開することになったのである。教職員会の愛唱歌「前進歌」4番の歌詞「友よ仰げ日の丸の旗」も問題となり、削除された。
その後、教職員会は1971年、労働組合としての沖縄県教職員組合に改組され、本土復帰を経て1974年に日教組に加盟したのだが、沖教組には革マル派が深く浸透しているとする公安関係者の証言すらある。
藤原 これは知りませんでした。意外なことを学びました。
横井 沖縄返還時に、本土から反日勢力が一気に押し寄せて、沖縄の悲劇を強調しながら、反日に誘導していったんでしょう
藤原 ところで、1975年7月17日に沖縄県糸満市のひめゆりの塔でとんでもない事件がおきました。皇太子殿下(当時)に、新左翼・沖縄解放同盟準備会(沖解同(準))と共産主義者同盟(戦旗派)の各メンバー2人が火炎瓶やガラス瓶、スパナ、石を投げつけるという事件を起こしました。この事件も何か関連していたのではないでしょうか。
赤峰 事件は二つあったようです。最初は、糸満市にある白銀病院に病気を偽装して「入院」していた「患者」と「見舞い客」に偽装した沖縄解放同盟準備会の活動家2人(川野純治、他)が、病院の下を通過する両殿下の車両に3階のベランダから「皇太子帰れ、天皇制反対」等と叫びながらガラス瓶やスパナ、石などを投擲した、といわれています。
調べてみましたら、川野純治は鹿児島出身ですから沖縄の人ではありません。なお、驚いたことに、かれは、2010年9月、名護市議選に社民党の推薦を受けて立候補し767票で当選しています。つまり、辺野古のある場所で市議をしているのです。今年(2014年)8月31日告示、9月7日投票日となっています。
また、ひめゆりの塔事件では、知念ら2人が皇太子殿下の足元に向けて火炎瓶を投擲した事件です。このとき、「美智子妃殿下は皇太子殿下の前にサッと半歩お進みになり、片手を殿下の前に伸ばし、身を挺して守ろうとされた」と当時の警察庁警備課長の佐々淳行氏が語っています。
犯人は、沖縄解放同盟の知念功と共産同・戦旗派の小林貢。なお、知念は、1977年9月28日のダッカ日航機ハイジャック事件の際、犯人グループが「知念を含む9名の釈放を要求したが、知念はこれを拒否」と伝えられています。
藤原 たしか、このとき、ひめゆりの塔で取材に当たっていた地元紙「沖縄タイムス」の記者が、TBSの番組で「怪しい男がいたので注目していました」と発言したようですね。これはとんでもないことで、沖縄タイムスとTBSの見識が今でも疑われています。
横井 このひめゆりの塔事件は、沖縄に反日勢力が強く根付いてしてしまったことを物語っているだけに大変物悲しいものがありますが、しかし、それでも、沖縄には、希望の火が燃え上がっているということもまた、知らねばならないと思いますので、それを次で語っていきましょう。
赤峰 ここで、沖縄に関する報道に対しての実情を、情報筋から教えていただきましたので報告します。
・朝日新聞が沖縄の報道をする時には、沖縄タイムスと提携して記事を作ります。
・当然のことですが、記事は反日一色となります。
・NHKはNHK沖縄支局からの情報をもとに報道します。
・NHKが沖縄の基地問題で偏向報道をするのは、沖縄支局の職員が反日思想に染まっているからです。
・いずれも、東京本社やNHK本社では、そのまま手を加えることなく、全国版や全国ニュースとして報道します。
・読者や視聴者は、さぞ厳密な編集作業がされていると思っているのですが、実際にはずさんな報道体制なのです。
・こうして間違った情報が日本中に流されていることを知る必要があります。
つづく

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