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Channel: 赤峰和の「日本が、日本であるために」
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放談(115)  桜内名誉毀損訴訟の本質−2 

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?.放談 「横井君と藤原君、そして赤峰君のあげな話、こげな話」 第114回 

桜内名誉毀損訴訟の本質−2 





(「桜内名誉毀損訴訟の本質」のつづき)

赤峰 それでは、2014年9月8日の第五回公判の模様をお伝えしたいと思います。今公判で桜内文城氏の陳述書を頂きましたので、この要点を中心にお話いたします。(陳述書は桜内氏のブログに掲載されています)

冒頭にこう述べています。

?2014年8月5日の朝日新聞朝刊は、「慰安婦は強制連行されたと主張した根拠である吉田清治の話を虚偽だと判断し、記事を取り消します」、「慰安婦と女子挺身隊を混同しました」という記事を改めて紹介した

?しかし、同時に「自由を奪われた強制性はあった」と述べて、誤報について謝罪しないばかりか「広義の強制性」という吉見氏と瓜二つの言い逃れをしている


横井 朝日新聞の「記事取消」を最初にもってきてますね。

赤峰 次に「広義の強制性」を論じます。

?元NHK職員の池田信夫氏はブログで「主犯は吉見義明氏である」として次のように論評している。「最初、朝日は吉田清治のいうような『慰安婦狩り』が多数行なわれたと報道したのに、それが嘘だとわかると『挺身隊の強制連行』にすり替え、それが嘘だとわかると『強制性』に定義を拡大してきた。こういうごまかしの主犯が吉見義明氏だ。」

?吉見氏が提出した甲2号証には「たとえ本人が自由意思でその道を選んだようにみえるときでも、実は植民地支配、貧困、失業など何らかの強制の結果なのだ」という記述がある。しかし、その論理は完全に破綻している。吉見氏の論理では、自由意思に基づく売春婦も慰安婦もすべて政府の「強制だ」との荒唐無稽の結論に至るしかないからだ


藤原 ここで、吉見氏の主張の杜撰さをついたわけですね。

赤峰 そしてここから吉見氏の話のすり替え、すなわち「軍の関与」を「軍の強制」にすりかえていったことを問題にします。

?吉見氏は「慰安婦問題」の火付け役であることを誇らしげに訴状に書いている。すなわち、1991年1月11日の朝日新聞掲載記事で、「慰安婦問題に関する日本政府の責任を述べ、慰安婦問題浮上のきっかけとなった」と述べている

?乙11号証の『増補新版 よくわかる慰安婦問題』(西岡力氏)によれば「私は吉見教授が発見したという『軍の関与』を示す文書を精読してみた。すると重大な事実を確認できた。・・・ 軍が、民間業者による違法な募集をやめさせようとしていたもので、善意の関与なのだ」と吉見氏とは真逆の結論が導かれている

?吉見氏と朝日新聞はこれらの倒錯した論理に基づき、「軍の関与」を「軍の強制」と言いかえることで「日本軍が強制的に女性を性奴隷化」した。さらに吉見氏と朝日新聞は、この虚偽を世界中にまき散らし、日本国と日本国民の名誉と尊厳を著しく貶めた

?しかし、(桜内氏の)第三準備書面と今般の朝日新聞検証記事によって、吉見氏と朝日新聞が虚偽の事実を捏造したことが白日の下にさらされた

横井 ここは重要ですね。吉見氏の「慰安婦=性奴隷」の根拠となる朝日新聞記事が取消されたことによって吉見氏の依拠するものがなくなったと宣言しているわけです。それと、あわせて、朝日新聞の犯罪性も糾弾していますから、吉見氏が提起した名誉毀損訴訟なのに、吉見氏が逆に朝日新聞とともに断罪される裁判となっています。

赤峰 桜内氏は、吉見氏側の準備書面にこのように反論しています。

?吉見氏側の準備書面(5)に「『軍の関与』があるから、民間業者、それも韓国同胞による人身売買等であっても『日本政府の責任』とする強弁」は法律文書として支離滅裂である

?また(桜内氏側の)「『慰安婦=性奴隷』と言う虚偽の事実を捏造した」との指摘に対して「だまして書いたものではない」という言い訳をしているが、これは自ら「慰安婦=性奴隷」説が虚偽であることを認めたことに等しい

?さらに、(桜内氏側の)「従軍慰安婦が国際法上の性奴隷に該当しない」という主張に反論するというが、本訴訟は「捏造」ということに名誉毀損訴訟を起したのだから、吉見氏側が先に名誉毀損を立証すべきである。すでに裁判開始から1年以上経過しているのに未だに名誉毀損の事実は論述していないのはどういうことか


藤原 これを見ると、吉見氏側は言い逃ればかりをしていますね。挙句の果ては、「だまして書いたものではない」と言いだしています。この言葉は、詐欺師の常套句なんですよ。

横井 この裁判は名誉毀損裁判なのに、全然、名誉毀損の方に進まない。むしろ、訴えた側の吉見氏が、朝日新聞とともに「詐欺罪」で訴えられているような趣ですね。本当にどちらが被告か分りませんね。

赤峰 ここで、いよいよクマラスワミ報告書問題も論じられます。

?吉見氏側は次回公判で全面的に反論するとあるが、クマラスワミ報告書を持ち出すだろう。しかし、それは日本の人権派弁護士が「慰安婦=性奴隷」という嘘を世界中にまき散らしたものであるから、逆輸入して反論の根拠にしても意味はない

?今回の朝日新聞でさえ、虚偽と認め、記事を取り消したのだから、クマラスワミ報告書も根拠を失しなっている。吉見氏側はこれらの事実関係を明らかにするためにクマラスワミ氏を証人として出廷させるべきだ。その際は、桜内氏側が反対尋問をし、同報告書の嘘を認めさせる


藤原 クマラスワミ報告書を吉見氏側が使うであろうことを先に封じ込めました。これが、吉見氏側の次回公判の日程をのばさせた理由かもしれません。

横井 それにしてもクマラスワミ氏の証人出廷まで促すとは思いもよりませんでした。

赤峰 さて、いよいよ、吉見氏、厳しい局面に立たされます。「慰安婦問題の捏造と拡散」という問題で、吉見氏の犯罪が暴かれようとしてくるのです。

?本訴訟の焦点が、いまや「慰安婦=性奴隷」であるのか否かになっている

?吉見氏側は甲3号証で「慰安婦をすべて無限定に『性奴隷』だ」と断定している。これは、その数字を「50,000人から200,000人と推定される」と記述しているが、これは、慰安婦と挺身隊を混同した数字で故意に強調している。これこそが捏造である

?吉見氏は上記書籍の英訳で世界的有名人となったが、米国カリフォルニアのグレンデール市議会公聴会において、韓国系米国人フォーラムの男性が「慰安婦問題が日本軍の蛮行の証」として吉見氏の名前まで持ち出されるまでになっている。ここでも「慰安婦=性奴隷」説を唱える歴史家となった

?しかし、(桜内氏の)第三準備書面と朝日新聞の検証記事によって、吉見氏と朝日新聞の嘘と捏造がすべてあばかれた。吉見氏は本件訴訟を強烈に後悔しているのではないか


横井 朝日新聞が記事を取り消したわけですから、吉見氏に対しても訂正するように厳しく迫っていますね。

赤峰 そして、最後に、この裁判の本質を明確に指摘しています。

?もし、歴史法廷があるならば、吉見氏は「従軍慰安婦は軍による性奴隷であった」という虚偽事実を捏造し、世界中にまき散らしたのだから「偽証」の罪に問われねばならぬ。また、名誉毀損訴訟は濫訴であり、吉見氏こそ歴史法廷と世論によって断罪されねばならぬ

?20年以上にわたって、吉見氏は日本国と日本国民の名誉と尊厳を著しく貶めた。吉見氏は「慰安婦=性奴隷」という虚偽事実の捏造をありのままに認め、全ての日本国民に謝罪すべきである。そして、これらを英訳の上、全世界に向けて訂正と謝罪を発信すべきである


藤原 これは本当に私たちの言いたいことを、裁判でいってくれているのですね。この上なくありがたいものですね。桜内代議士を心の底から応援したくなりました。

横井 名誉毀損で訴えられながら、逆に正論で真実を伝え、日本と国民の名誉と尊厳を守ろうとする勇気ある桜内代議士の精神に心から敬服いたします。

次回の12月15日までの公判の前に、もっと多くの人に桜内代議士の思いが伝わるといいですね。


赤峰 それでは、本論を終わるにあたり、識者からのご意見を伺います。


・慰安婦に関する本を書いた中央大学教授の吉見義明氏は、もともときちんとした考えや信念に基づいて書いたものではないようです。

・左翼的な思想を持つ仲間内で評価されたいという、安っぽい名誉欲や、売名行為に近い気持ちで書かれたものです。

・学者や研究者を装っているのですが、そこには日本の発展や、日本の国民に対する愛情が見られません。

・このような教授のいる大学に、国民の尊い税金が使われていることを知らねばなりません。


・吉見氏は、朝日新聞社の「慰安婦記事取り消し」によって、論拠を失い、焦りを感じています。

・また、朝日新聞社も、慰安婦問題の根拠が崩れてしまったために、吉見氏を全面的に応援することが困難な状況になっています。

・この裁判が契機となり、「朝日新聞社と共産党」、「朝日新聞社と日弁連」、「朝日新聞社と中国、韓国メディア」など、朝日新聞社が中核になったり、朝日新聞社が介在した様々な反日グループとの関係にひびが入り始めているようです。


・すでに、その兆候があらわれ、今までは連携していた団体や、個人が朝日離れをしているようです。

・反日グループの正体は、無責任な言論で、日本を貶める人達です。

・彼らの本質は、いざとなると朝日新聞さえも見捨て、保身に走る人たちであるということです。


・今回の裁判では、どこの大学にどのような考えの教授がいるのか。また、弁護士の中にどのような思想の人物がいるのかなどが明らかにされようとしています。

・この裁判を通し、今までは、なかなか表には出てこない名前や組織が出てくることで、日本の発展を妨げている要因が見えてくることになります。


・この裁判は、単に桜内氏と吉見氏の個人的な裁判ではありません。「日本人の尊厳」がかかっている裁判であることを認識していただくことが大切です。

・桜内氏の頑張りに期待したいと思います。




当ブログは、?.赤峰和の時事解説、?.時事放談(鼎談)、 ?.日本政治精神史、?.国際政治解説、?.提言、?.平成ネット塾、の六つで構成されています。時宜に応じて、テーマごとに分類して解説を加えてまいります。


読者へのお願い:当ブログでは、以下の体験のある方を募っています。
1.学校の修学旅行や職場の旅行、個人旅行などで韓国に行き、慰安婦像の前で謝罪や土下座をさせられたなど、屈辱的な体験をされた方。
2.韓国企業との取引や、韓国との文化交流などの中で、慰安婦がらみの屈辱を受けたり、経済的な損失を被った経験のある方。
3.そのほか、思わぬところで、慰安婦がらみで不快な体験をされた方。(国内、海外問わず)

このような体験をされた方から詳しいお話をお聴きしたいと思います。お心当たりのある方は下記のメールアドレスにご一報ください。
★当ブログに掲載するものではありません。

なお、当方のアドレスは akaminekazu2014@gmail.com です。

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