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Channel: 赤峰和の「日本が、日本であるために」
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放談(128) ヘイトスピーチは人間の尊厳を毀損する!

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?.放談 「横井君と藤原君、そして赤峰君のあげな話、こげな話」 第128回 

ヘイトスピーチは人間の尊厳を毀損する!





赤峰 最近は「ヘイトスピーチを規制せよ」という言葉が目に付きます。9月23日の19:00のNHKニュースでもこのように報道されています。

ヘイトスピーチ 15都道府県で確認 NHKニュース詳細 9月23日 20時09分
ヘイトスピーチと呼ばれる民族差別的な言動や行為が、少なくとも全国15の都道府県で確認されていることがNHKの調査で分かりました。また、ヘイトスピーチは問題だと認識している自治体が9割以上に上る一方、規制については、必要とするところがおよそ4割、「国で慎重に検討されるべき」などとして、必要か分からないとするところがおよそ5割で、意見が分かれています【以下略】

藤原 ヘイトスピーチには二つの問題が存在します。その第一はヘイトスピーチを行っている側の人びとが日本人全体の品位を下げてしまっていること。第二は、それに反発してヘイトスピーチをやめよという側も人も、反日目的で利用するためにそれを言っているということです。まず、その点をしっかりと確認しなければこの問題の本質が分らなくなると思います。

横井 いかなる理由があろうがヘイトスピーチはやめなければなりません。

ヘイトスピーチは人間としての尊厳を自ら傷つける行為であるからです。人類の歴史が戦争の歴史であったのは、憎しみの連鎖が果てしなく続いてきたからです。現在でも紛争が絶え間なく続く地域では、未だに憎しみが憎しみを呼び、それがとどまることを知りません。人を憎しみ、蔑むことばかりでは争いを拡大再生産させてしまうのです。

ただし、誤解してほしくないのは、間違ったこと、邪悪なこと、不正なことに対して糾弾する言葉を発してはいけないということではありません。正すべきものは正さないといけないのです。したがって、事実は事実として指摘し毅然たる態度でそれを改めさせなければならないのです。そのときの精神的態度が、正しく導いていこうとするものなのか、単に排斥しようとしているのかが問われてくるのです。

藤原 その通りだと思います。たとえば在日韓国人の不正を見たときに、この不正を正すという行為の中にいかなる精神性があるのかということが重大なんですね。「韓国の間違いは間違いとして事実を語る」が、「人種差別や差別用語は許さない」という態度でなければならないと思うのです。

ヘイトスピーチをしている人たちの姿を見て大変に悲しく思うのは、それを混同している人がいることです。そのような精神的態度というものは、彼らが最も軽蔑している人たちと全く同じ精神性に陥っている可能性があります。

もし、在日韓国人の行動を見て遺憾に感ずるのなら、彼らを善導していこうとする態度が、私たち日本人のとるべき態度ではないかと思います。

横井 ヘイトスピーチをしている集団が社会的に大きな力とならない理由は、万人の共感を得られないからです。たとえ、その意見が正論であったとしても、その言葉の中に憎しみや、侮蔑、排斥の気持ちが含まれていると、良識ある人の共感を呼び起こすことができないのです。途中からその戦列から離れていきます。自らの品位が穢されると感じるからです。

赤峰 また、それだけではなく、「ヘイトスピーチを取り締まれ」という反日の人にも逆に口実を与えて、自らの立場を一層悪くさせていますね。反日の人たちにとっては、ヘイトスピーチを逆手にとって、反日行動を正当化させようとします。「ヘイトスピーチがはびこる日本」を国際社会に印象付けようとします。朝日新聞の子供向けの解説にはこんなことが書かれています。

(ニュースのおさらい ジュニア向け)日本で広がるヘイトスピーチ 2014年9月20日

人種や民族、宗教などの違いから相手への憎しみをあおるヘイトスピーチ(憎悪表現)が、日本で広がっています。国連人種差別撤廃委員会は8月、日本政府に対し、法律による規制などで毅然と対処するよう勧告しました。国連委は、日本のどこを問題視したのでしょうか。(中略)欧州は、ヘイトスピーチを厳しく取り締まる傾向が強い。かつてユダヤ人らの大量虐殺を許したドイツでは、刑法に「民衆扇動罪」を設けて規制。英国やカナダも法律で取り締まっている。米国では禁止する法律こそないが、差別的な言動をすれば厳しい社会的制裁を受ける。(中略) ヘイトスピーチの法規制は国民の寛容さや謙虚さを追求するのが目的だ。「表現の自由」や「集会の自由」の制限などに悪用されないよう、国民は継続して監視していく必要がある。(松尾一郎)


藤原 「人道主義」「人権」を持ち出せば、誰も抵抗できなくなるのを知った上での論評ですね。反日の人たちから「人道主義」の立場にたって「ヘイトスピーチ反対」と言われると、日本を素晴らしい国にしていきたいと願う人たちの発言までも封じ込まれてしまいます。 

横井 「ヘイトスピーチ反対」を悪用されると、正統な人の正当な発言すら「ひとくくり」にされて何も発言出来ない風潮が生み出されてしまいます。不正を正そうとする言葉さえも彼らは「ヘイトスピーチ」であると決めつけてきますからね。そのような手法に巻き込まれないためにもここは、高い精神性でもって、正しい言葉で、よこしまなるもの、悪しきもの、不正なるものを正していくことが大事です。

藤原 とくに、朝日新聞は日本人そのものを蔑視して、報道の名の下に、日本人を侮辱しています。これがいま日本で行われているヘイトスピーチの最大のものであると思います。

「報道暴力の朝日新聞」がヘイトスピーチの元凶だとしか考えられません。

横井 あらゆるヘイトスピーチという「言葉の暴力」に対しては私たちは毅然として立ち向かわなければならないと思います。具体的には多くの人が望むように「ヘイトスピーチを規制する法律」を制定することに尽きると思います。この法律によって、あらゆるヘイトスピーチを取り締まればいいのです。

おそらくは、この動きが始まった途端、逆に、反日の人が、秘密保護法制定時や集団体自衛権閣議決定時のように激しい反対運動を始めるかもしれません。「ヘイトスピーチ規制法は現代の治安維持法であり、憲法の表現の自由に反するものである」と大騒ぎをする可能性だってあります。

といいますのも、かれらにとっては、「ヘイトスピーチを規制しない日本は人道主義に反する」という主張をすることで日本を貶めるのが目的だからです。国際社会に日本は非人道的国家であるといいたいがために言っているだけなのです。実際の「法制化」は望んでいないと思います。規制法が制定されないと思っているから、これを利用して騒いでいるだけです。規正する法律ができたら、かれらが一番困ってしまいます。かれらもヘイトスピーチを行っているからです。

藤原 そうですね。ここは「ヘイトスピーチ規正法」を法制化させて、「日本は人道主義に徹して、差別発言や侮蔑発言を許さない」という毅然たる姿勢をみせるべきでしょう。したがって、彼らにもヘイトスピーチ規正法が制定されるのを積極的に協力してもらうことが望ましいと思います。

幸いにも、安倍総理は女性の人権を積極的に守ろうとする姿勢【※1】を示していますから、これと同様に「ヘイトスピーチ規制法」の制定によって、「人権に最も配慮する日本」という姿を国際社会に示す絶好の機会だと思います。

【※1】第69回国連総会における安倍内閣総理大臣一般討論演説 2014年9月25日

20世紀には、ひとたび紛争が起きると、女性の名誉と尊厳が、深く傷つけられた歴史がありました。女性に生まれたというだけで、医療ケア、教育といった基本的サービスを受けることができない、ゆえに自立の機会に浴せないという忌まわしい状況が、世界のあちこちに、なお存在します。

日本は、世界中のそうした女性たちに寄り沿う国でありたい。心に大きな傷を受けた女性たちの自立を、世界中で応援し、支えていきたいと考えています。21世紀こそ、女性に対する人権侵害のない世界にしていく。日本は、紛争下での性的暴力をなくすため、国際社会の先頭に立ってリードしていきます。日本がザイナブ・バングーラ「紛争下の性的暴力担当事務総長特別代表事務所」との連携を強化したゆえんがここにあることは、いまさら多言を要しません。


赤峰 それではヘイトスピーチ問題を考えるにあたっての私たちが最も留意すべきこととは何でしょうか。横井さんのお考えはいかがですか。

横井 まず、最初に考えないといけないのは「言葉」ということです。私たちが日常的に発する言葉にはあらゆることを実現させる力があるということを知ることが一番最初に知ることです。

「よい言葉を使えばよいことが起き、悪い言葉を使えば悪いことが起きる」――日本では古来から、言葉には「言魂=言霊(ことだま)」が宿っているという思想がありました。万葉集の山上憶良【※2】の和歌にこういうものがあります。

【※2】・・・そらみつ大和の国は 皇神の厳しき国 言霊の幸はふ国と 語り継ぎ 言ひ継がひけり・・・ 
口語約 「わが日本・大和の国は、神代の昔から神が威厳をもって守る国であり、言霊が幸いをもたらす国であると、語り継ぎ、言い継いできた国である」

万葉時代の人々は「言」が「事」を動かすという言魂信仰を持っていました。今を生きる日本人でも多かれ少なかれそのような意識を持っているはずです。

藤原 朝日新聞でさえ、言葉の持つ「力」と言うのを知っています。かつてCMで流された朝日新聞のキャッチコピーでは「私たちは言葉のチカラを信じている」といっているくらいですから。

横井 それでは、言葉のもつ威力について、ここは具体的な事例を見ていきましょう。そうすれば「言葉の力」の意味がよくわかると思います。事例は韓国です。

なぜ、韓国はいつも不幸に見舞われているのでしょうか。現在の韓国社会は、誰が見てもアノミーに陥っているというのがわかるはずです。アノミーとは、「社会規範の動揺や崩壊などによって生じる混沌状態,あるいはその結果である社会の成員の欲求や行為の無規制状態」をさします。

セウォル号の沈没事故以降から一段とアノミー状態が悪化しているように見えます。現在行われているアジア競技大会をめぐっても、韓国マスコミからでも「無責任」との批判が続出しているほどです。

このような現象に陥った主要因は、国民的な特性以前に、韓国の人たちの発する「言葉」がこのような不幸を続発させているとしか考えられません。なぜなら、同じ民族である北朝鮮の方は、このようなアノミー状態には陥っていないからです。

韓国に不幸をもたらせた原因は「ある言葉」にあります。歴代の大統領は率先して、国家をまとめるための手段として日本批判を続けてきました。あるときは領土問題で、あるときは慰安婦問題で、またあるときは歴史認識で、あらゆる言葉を駆使して日本批判をしてきました。

しかし、批判の言葉というものは、繰り返していますとそれだけの言葉ではもの足らなくなります。ますますエスカレートさせていくものなのです。そしていつしか、批判から誹謗中傷へ、誹謗中傷から罵詈雑言へとより過激な言葉を選択するようになっていきます。

そのときに何が起こるのか。エスカレートしたその言葉が自らにはねかえってくるのです。言葉を発した本人を傷つけようとするのです。それが繰り返されますと不幸の連鎖がはじまり、おまけに人格まで歪んできてしまうのです。

韓国を一つの事例として取り上げてみましたが、朝日新聞も同様でしょう。日本を貶めることばかり繰り返していましたから、いまやその行為が自分に向かって来て、自分が貶められようとしているわけですね。

このように悪い言葉を口にすればするほど悪しきことがおきるわけですから、そのことを知った上で、私たちはよき言葉をつかって、素晴らしい日本を築いていくことが大切なわけです。

ただし、誤解のないように申しますと、悪しき事実や振る舞いには堂々と指摘し、改善を促すことが絶対に必要です。

その際には、相手の人間性を尊重し、不正を正そうとする人の人格がにじみ出るような、感化力ある言葉が必要だと思います。

日本人は、いにしえの時代から「ことだまの幸(さき)はう国」として、正しい言葉遣いをすることを重んじてきました。穢れた言葉を使えば自らの心が穢れるだけでなく、穢れたことが現実に起きるということをよく考えて、よき言葉をつかって日本を明るく築いていく。この精神で明日の日本を建設していくことが大切なんだと思います。

藤原 安倍総理は、先日の国連総会で、「公平・公正で、人間を中心に据えた社会、人権を尊ぶ民主主義がふくよかな稔りを結ぶことを望みつつこの営みに、日本は邁進してやみません」との考え方を述べました。日本が積極的に国際社会に貢献し、建設的な方向に世界を導こうとする演説でした。非常によかったと思います。

横井 このような心がけを土台にすえれば、「ヘイトスピーチ規正法」を日本が率先して制定してもよいかもしれません。

反日の人びとの心ない罵詈雑言も規制の対象となるかもしれませんので、日本の浄化がますます進むことになると思います。

赤峰 それでは、本論を終えるにあたり、識者からのご意見を伺います。

・「人の考え」、「言葉」、「行為」は不可分の関係にあります。

・世界の紛争の原因はここにあります。

・ここが改善されなければ、今後も同じことの繰り返しになります。

・その意味で人類はまだまだ野蛮な段階にあると言えます。


・「ヘイトスピーチ」という言葉は、使う人の意図により、さまざまな意味合いになるようですが、議論されることでだいぶ整理されると思います。

・国連をはじめ、各国の憲法や、その国の宗教などでも、人権が非常に尊重されているはずなのに、一向に人権を無視した議論や、紛争が絶えることはありません。


・国家間の利害に縛られている部分は多々ありますが、安倍首相の姿勢には、そのような世界に一石を投じようとする試みが見られます。

・そのような人物が日本から出てきたこと自体、非常に喜ばしいことだと思います。

・「ヘイトスピーチ規制法」などというものを作る必要さえないような、高度な社会の実現が望ましいと思います。



当ブログは、?.赤峰和の時事解説、?.時事放談(鼎談)、 ?.日本政治精神史、?.国際政治解説、?.提言、?.平成ネット塾、の六つで構成されています。時宜に応じて、テーマごとに分類して解説を加えてまいります。


読者へのお願い:当ブログでは、以下の体験のある方を募っています。
1.学校の修学旅行や職場の旅行、個人旅行などで韓国に行き、慰安婦像の前で謝罪や土下座をさせられたなど、屈辱的な体験をされた方。
2.韓国企業との取引や、韓国との文化交流などの中で、慰安婦がらみの屈辱を受けたり、経済的な損失を被った経験のある方。
3.そのほか、思わぬところで、慰安婦がらみで不快な体験をされた方。(国内、海外問わず)

このような体験をされた方から詳しいお話をお聴きしたいと思います。お心当たりのある方は下記のメールアドレスにご一報ください。
★当ブログに掲載するものではありません。

なお、当方のアドレスは akaminekazu2014@gmail.com です。

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