Ⅰ. 赤峰和の時事解説 第121回
公明党への意見書について

公明党は、国民の目からは実に怪しげな政党に見えます。掲げている理念と行動の間に大きな乖離がありすぎるからです。
綱領の第一には「公明党は、〈生命・生活・生存〉を最大に尊重する人間主義を貫き、人間・人類の幸福追求を目的とする、開かれた国民政党です」と謳っています。しかし、彼らが実際に行動しているのは、「人類の幸福追求」以前に、「公明党や創価学会の利益追求」ばかりしているように思えます。ここがカルト宗教である創価学会の限界です。
また、行動規範には「高い志と社会的正義感、モラル性、強い公的責任感、そして民衆への献身」と謳っていますが、これも現実と大きく乖離しています。行動規範とは真逆な人を見かけることが多々あります。
これも公明党が、言葉とは裏腹に、支持母体の創価学会の自己目的、利益誘導のために創られた政党だからなのでしょう。公明党の特長的な政策を観察すればよく理解できます。
公明党は、「福祉の党」を売り物にしています。
政権与党として「公明党が提案して実現させました」といつもアピールをしています。しかし、公明党の政策によって恩恵に預かる人たちの大半は創価学会員です。この政策は公平ではありません
公明党の外交政策は、「親中・親韓」です。
山口代表の中国訪問時や、日韓議員連盟の公明党議員の訪韓時の行動には、追従や、へつらいの国辱的な態度がみられます。
この姿勢が国内にあっては、在日韓国人への過剰な優遇となり、「在留外国人への生活保護の斡旋」と、「外国人参政権推進」に力を注いでいます。創価学会の信者に、在日韓国人などが多いということが背景にあるからです。
公明党の福祉政策や外交的な中韓追随政策と、非常によく似た考えを持つ政党が日本共産党です。公明党と日本共産党の類似点は、第一に、国民の不満を吸い上げ、「福祉」の名の下にバラまきを行うという点にあります。第二に、中国人や韓国人を優先的に援助しようとしている点です。これらが最大の問題点なのです。権力獲得を目的に国民の人気取りをしているだけです。公明党や日本共産党に対し、国民が嫌悪感を持つのは、国益を無視した自己利益追求の姿勢に由来するわけです。
公明党は中国や韓国への配慮は目に余るものがあります。集団的自衛権論議では、連立与党の一員でありながら「抵抗」を続けていました。中国への配慮と創価学会の意見を抑えることが出来なかったためです。
最終的に。公明党は、「中韓への配慮」と「連立政権」を天秤にかけながら、集団的自衛権の行使を容認しました。国民はこのときの公明党の不誠実な態度をしっかりと認識しています。
いま公明党に未曾有の危機が押し寄せようとしています。
SGI(創価学会インターナショナル)会長、池田大作氏の後継者問題と、創価学会員の世代交代の問題です。いずれも深刻な問題です。若い世代の信者の減少は選挙戦の動員を見ればすぐにわかります。動員された信者は高齢者しかいないからです。熱心に選挙運動した世代がそのまま高齢者になっただけなのです。
創価学会を信仰する若者は、熱心な信者層の子弟しか入りませんから、縮小再生産になってしまうのです。支持母体が小さくなれば公明党も必然的に小さくなっていきます。
公明党にとっては冬の時代が到来したといえそうです。
では、ここで創価学会も公明党のことも知り尽くす識者からのご意見をいただきます。
・公明党は、宗教団体特有の性格として、表向きの耳触りのよい言葉と実体が裏腹であると言えます。
・創価学会の基本戦略は、創価学会による日本支配、ひいては世界支配です。
・これは政党、大学、メディアなどを持ちたがる、野心ある宗教団体に共通する考えです。
・池田大作氏の健康状態を見れば、早い時期に後継者を決定しなければならないのですが、いまだに未定のようです。
・池田大作氏自身は認知症状が進んでいるとは言え、世襲を考えているようです。
・その世襲も自分の息子とは限らず、孫の可能性もあります。
・「お前ら俺が死ぬのを待っているのか」と言われるのが怖く、池田氏に後継問題を尋ねるわけにはいかないのです。
・また、学会内では、世襲はしないという当初の考えに基づき、別の幹部の名前もあがっています。
・したがって、池田氏の死に際し、かなりの混乱が予想されます。
・当然、公明党にも影響が及び、党としての存続さえ危ぶまれる事態になりかねません。
・もともと学会内には、「自分たちが国会議員にしてやっているのだ」という考えが根強いので、山口代表はじめ公明党議員たちは、学会の意向には絶対に逆らうことはできません。
・たとえ重要法案を通さなければならない局面でも、学会の意向を優先するのです。
・操り人形の公明党に日本の未来を託すわけにはいきません。
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