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解説(110) 孤立化する韓国の憂鬱

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Ⅰ. 赤峰和の時事解説 第110回  

孤立化する韓国の憂鬱





韓国はいま、産経新聞の前ソウル支局長加藤達也氏を名誉毀損で在宅起訴した問題で、国内外から「国際社会の常識からかけ離れている」「言論弾圧」などと集中砲火を浴びています。

韓国と共同歩調をとる朝日新聞でさえ「言論の自由」の前には韓国擁護の論陣を張れないようです。

朝日新聞社説:産経記者起訴―大切なものを手放した 2014年10月10日

【途中から】 韓国の法令上、被害者の意思に反しての起訴はできないため、検察の判断には政権の意向が反映されたとみられる。その判断は明らかに誤りだ。報道内容が気にいらないからといって、政権が力でねじふせるのは暴挙である。【中略】だが、仮に報道の質に問題があるとしても、公権力で圧迫することは決して許されない。【以下略】


国際社会からも厳しい視線が投げかけられています、

朴政権、世界で孤立加速 産経前ソウル支局長起訴に国内外から「常識外れ」 zakzak 2014.10.10

【途中から】朴政権への批判は海外でも沸き起こっている。国連のステファン・ドゥジャリク事務総長報道官も8日の定例記者会見で「われわれは普遍的な人権を擁護するため、報道の自由を尊重する側に立っている」と強い懸念を示した。AP通信は同日の記事で「韓国の報道の自由に関して疑問を提起することになった」と指摘した。【以下略】


“言論弾圧”同然…韓国の産経前支局長起訴、海外報道も批判一色 NewsPhere 2014年10月10日

【途中から】ガーディアン紙などによれば、アメリカ国務省のスポークスマン、ジェン・サキ氏も、この件について記者会見で問われ「アメリカは言論と表現の自由を支持する」と答えた。サキ氏は、アメリカ政府は過去に、韓国の言論に対する法の運用に疑問を呈したことがあるとも述べたという。

WSJは、「韓国には1980年代までの軍事政権によって、言論の自由が抑圧された歴史がある。アメリカは、韓国が民主主義国家に転じた後も、国家保安法を用いて政府批判を弾圧していると非難したことのある国の一つだ」とサキ氏の発言を補足している。【以下略】


日本政府も極めて厳しい態度をとっています。

日韓首脳会談行わず 来週のASEM 政府高官「必要ない」 産経新聞 2014.10.11 

安倍晋三首相は16、17両日にイタリア・ミラノで開催されるアジア欧州会議(ASEM)首脳会議に合わせた韓国の朴槿恵大統領との個別会談を行わない方向となった。政府高官が10日、韓国検察当局による産経新聞の加藤達也前ソウル支局長の在宅起訴を受け、「韓国はことの重大性に気付いてきた。そもそも(朴大統領と)会う必要がない」と語った。閣僚からも同日、在宅起訴をめぐり、批判が相次いだ。【以下略】



しかも、韓国にとって唯一の後ろ盾である中国とも微妙な空気が漂い始めました。

「中国船員が刃物で威嚇」…韓国海洋警察の拳銃で中国漁船船長が死亡 2014年10月11日 中央日報/中央日報日本語版

中国漁船の船長が韓国海洋警察の銃弾を受けて死亡した。違法操業をして拿捕された中国漁船を奪還しようとする過程で生じた。 海洋警察は「10日午前8時30分ごろ、全羅北道扶安郡旺灯島の西側144キロの海上で、海洋警察10人と中国船員60-70人の間で激闘があり、この過程で80トン級の中国漁船ノヨンオ50987号の宋厚模船長(45)が実弾を受けた死亡した」と明らかにした。

当時、海洋警察は名前が確認されていない違法操業の中国漁船1隻を拿捕した状態だった。その後、中国漁船4隻が集まって拿捕した漁船に船員が乗り込み、海洋警察と激闘した。海洋警察は「中国の船員が刃物やビール瓶を振り回し、海洋警察のヘルメットを取って首をしめた」と説明した。これに対しクォン警長(39)らが対応守則に基づき空砲弾3発を発射した後、実弾8発を撃った。 中国の船員は逃げたが、午前8時55分ほど「患者がいる」と無線で海洋警察に知らせた。海洋警察はヘリコプターを送り、宋船長を全羅南道木浦の韓国病院に運ぼうとしたが、移送中に死亡した。海洋警察は5人が負傷し、木浦病院で治療を受けている。重傷者はいない。中国の船員が韓国海洋警察の実弾を受けて死亡したのは初めて。

中国外務省の洪磊報道官はこの日、定例記者会見で、「中国は今回の事件に非常に驚き、(韓国政府に)強い不満の表示とともに徹底調査と責任者の処罰を要求した」と明らかにした。 韓国外交部の当局者は「遺族に慰めの意を表す」としながらも「ただ、海洋警察の発表によると、今回の事故は中国漁船の違法操業に対する海洋警察の正当な法執行に対し、中国の漁民が暴力で抵抗し、これに対応する過程で発生したという点を明確にする」と強調した。


さらに、韓国は北朝鮮とまた銃撃戦を繰り広げています。

韓国と北朝鮮が銃撃戦 2014.10.11  CNN

韓国と北朝鮮の国境で10日、北朝鮮軍が韓国から飛ばされた北朝鮮の現体制を批判するビラを乗せた風船に向け発砲したのをきっかけに両国の間で銃撃戦となった。韓国国防省が明らかにした。同省によると、北朝鮮軍は風船に向け約20分間発砲し、一部の銃弾が韓国の領土に着弾したという。そのため韓国軍は警告を行った後、重機関銃で40発を応射したとしている。この北朝鮮を批判するビラを乗せた風船は、韓国の活動家が6日に飛ばしたものだという。最近、韓国と北朝鮮の間で同様の出来事が続いており、7日にも黄海上で両国の警備艇が銃撃戦を起こしたばかりだ。【以下略】


韓国は、国内経済の失速も含め、様々な問題で深刻な状況にあり、何一つ解決の兆しがありません。今こそ、韓国政府及び韓国国民の冷静な判断を望みます。


最後に、これらの諸問題を熟知する専門家筋からは次のようなお話をいただきました。


・朝日新聞が産経記者の件で、「報道の自由、言論の自由」を言い始め、韓国政府を批判したことにはわけがあります。

・朝日新聞社は慰安婦問題であれだけ韓国に肩入れしていたのですが、捏造記事発覚以来、韓国側に立った報道が困難になりました。

・そのため朝日新聞は、韓国を擁護することよりも、自社を守ることに特化したようです。


・もともと慰安婦問題は、日本政府を攻撃するためだけの道具だったので、攻撃の根拠を失った状況では韓国側に立つ価値がなくなったと判断し、切り離しを図ったようです。


・中国漁船問題は、韓国海洋警察の軽薄な判断によって引き起こされた事件です。

・この事件をきっかけに中国と韓国の関係がいきなり悪化しそうです。


・韓国は最近、中国に接近していたとは言え、中国にしてみれば、韓国を最初から見下していたので、なんの義理もありません。

・中国は今後、韓国政府に「銃殺した海洋警察の首を差し出せ」と言ってくる可能性があります。


・韓国政府の現時点での国力は著しく低下しているので、すべての問題に関して、なすすべがないというのが現状です。


・現段階では、韓国を助けてくれる国はどこもありません。

・結局、中国による「耐え難い条件」を受け入れる可能性が高くなってきました。


当ブログは、Ⅰ.赤峰和の時事解説、Ⅱ.時事放談(鼎談)、 Ⅲ.日本政治精神史、Ⅳ.国際政治解説、Ⅴ.提言、Ⅵ.平成ネット塾、の六つで構成されています。時宜に応じて、テーマごとに分類して解説を加えてまいります。


当方のアドレスは akaminekazu2014@gmail.com です。

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